2013年03月
星界の戦旗5、「宿命の調べ」。本日3月22日発売。
どの本屋にも無く、出る出る詐欺に遭ったかと思いましたが、新宿で無事ゲット・読了。
アマゾン↓
星界の戦旗V: 宿命の調べ (ハヤカワ文庫JA) [文庫]
「次巻後書きには、今回はあまりお待たせせずにすみましたと書けるのではないかと・・・」と著者森岡浩之氏が第四巻の後書きに書いたのが2004年。
・・・・・・今2013年・・・。
ようやく第五巻が出ました。
はたしてどんな言い訳をするかと後書きから読んだ人も多かったに違いありません。
瑠璃子もその口。読む前にいろんな後書きのケースを予想しておりました。
「今回、後書きに謝罪を期待して最初に読む人が多いに違いない。悔しい。なのでネタバレ満載の後書きにしてやる」 的ないわゆる「逆ギレ」がありうる、とか。
しかしこの作者の飄々たるギャグ精神は、そんな中途半端なものではありませんでした。
「本当にそのネイティブアメリカンは存在するんでしょうねえ?ww」 と怒りながらも思わず笑ってしまう秀逸な出来でした。
それにしても8年強・・・。
作者にもいろんなことがあったようですが、瑠璃子にもいろんなことがありました。
・・・そして印刷技術にもいろんな進歩があったのだなあ。
ルビ。フリガナ。
通例ルビの場合、「ヤ」と「ャ」等、文字の大小は区別されない・・・のは昔のことになっていたのですねえ!
五巻を読みながらふと気づくとそれまでとルビが変わっており、家に帰ってすぐさま既刊と見比べてみましたよ。
えええ~!!??
「巡察艦」って、「レスイー」じゃなくて「レスィー」だったの!!??
びっくらぽん・・・。
思えば人間の文化的な無自覚とは恐ろしいものですねえ・・・。
たとえば既刊では「フリユーバル」と書かれていた「帝国」のことは、五巻のルビ同様に「フリューバル」と読んでいました。携帯電話的個人端末である「クリユーノ」も五巻ルビの通り「クリューノ」と読んでいました。「フアサンゼール」も「ファサンゼール」、「アローシユ」も「アローシュ」、「スピユート」も「スピュート」・・・。
既知の外来語に似ている語は、ちゃんと正しく拗音化して読み取っていたんですよね。
ところが「レスイー」は、瑠璃子の頭に似たような外来語が無かった。そこで「レスイー」は「レスイー」のままに読んで、「レスィー」とは読み取らなかった・・・。面白いものです。
それにしてもルビに限らずとも、表記の問題というのは実に面白いものです。
誰が書いたのだったか、とあるエッセーに表記に関する面白い話がありました。
ローマ帝国の有名な皇帝「アウグストゥス」。このように表記する歴史は浅く、古くは「アウグスツス」と書いていたのだそう。
そこから悲劇が生まれます。エッセーの著者が中学か高校生だった時、歴史の先生がこの皇帝の名を、
「アウグスッスは、」「アウグスッスによって」と連呼・・・
・・・まあそれだけの話なんですが、ルビの進化にはその先生の怨念も籠っているに違いないと、ちょっと感動するものがありました。
漱石も「吾輩は猫である」の中でクシャミ先生に、番茶の訳は「サベージチー」(蛮茶)と妙なギャグを言わせておりますが、大学・大学院の英語教師であった漱石が「さべえじちい」という悲惨な発音をしていたと思ってしまいかねないこの部分、音読するときはちゃんと英語風に「サベージティ」と読むべきなのでしょうね。そもそも「テ+ィ」でティと読ませるのも「決め事」にすぎないわけですよね。
大江健三郎の「テレヴィ」にはぎょっとするのに、「ヴァイオリン」はすっかり慣れっこになっているのも不思議なもの。最初に「ヴァイオリン」が出た時には「おい、なんだこれ」だったのではないかなあなんて思います。
閑話休題。
星界の戦旗Ⅴ。
第一部完とあるだけあって、四巻の終わり方のような宙ぶらりんにはなっていません。
スターウォーズ第一作(4?)の「戦いに勝ったね、良かったね」「でも帝国との決着はまだまだだね」な感じに似ています。もっとも星界の戦旗では主人公が帝国であり、「戦いに負けたね、困ったね」な第一部完なわけですが。
ラフィールの弟、ドゥヒールの存在感がやたらと増しています。
ただしこの少年はフロド・バギンズ並みに真面目で陰にこもりがちな性格なので、楽しく読み進められる感じではありません。
ラフィールとジントの夫婦漫才も「二人も大人になったのだった」となりをひそめてしまい、正直なところ楽しみどころが少ない一冊です。
そんな中、やっぱりこの人、スポールの惑乱の淑女が出てくるとニヤニヤして読めてしまいますねえ。
相変わらず逆境的な戦況を任されるという、かなり貧乏くじなお姫様ですが、ギリっと小指を噛んでこれからも張り切ってください。
そんなこんなで適当な感想はさっさと終えるがよい!であろ?
以前こんな記事も書いてました。
⇒SFライトノベルな雑談0922
iPad mini 32GB 白。wifi版。36800円。
高かった・・・高かったぞ!!!!!とフリーザ。
iPad miniとの出会い、いさかい、別れ、友情・・・。
「てかiPad miniって実際どーなの?」というあなたに贈る、今年一番のハートフルショッピングダイアリー。
続きを読む
渋谷「チェゴヤ」でユッケジャンスープを食べた。
日替わり特価で700円!
先日用事で渋谷に出かけました。悪徳しかない町渋谷。
「渋谷なんかに行ったことがバレたら素行不良で退学になっちゃう><」
用事が済んだのでそそくさと渋谷脱出・・・のつもりが。
「本日のランチサービス品 ユッケジャンスープ 700円!行くっきゃないっ!」
最近の韓国料理屋はどこも新しくてオシャレ。
かつて韓国料理屋というと脂まみれの焼肉屋でしたよね。隔世の感があり、日本の韓国料理受容史は明らかに新しい時代に入ったと感じずにはおれません。
さて何を食べよう・・・と一応は悩んでみる。
海苔巻きセットや混ぜご飯も捨てがたいですし、
チヂミなんてのも大好物なんですが、
ここは財布と初志を尊重してユッケジャンスープ。
日頃は800円とのことなので、100円の不労所得を得たといえるかもしれません。
座りながらにして金を稼ぐ女・瑠璃子。
他にお客さんはなく、すぐに出てきました・・・洗面器が!
ドドーン!!
これがもう実に大容量。食べても食べても減らないアツアツのユッケジャンスープ。
本場の味付けに豊富な具。味に文句無く、量も文句ないどころか食べきれずに残す人が続出しそうなほどです。
飲むヨーグルトを1リットル飲み干したような猛烈な満腹感でした。満足♪
ちなみにこのお店・・・
ポンテギもおまっせ
え?ウチ?い、いらん!!いらへんって!!
見かけはまだええねん、せやけど、韓国の街角で漂ってるやんか、あの匂いがあかんねん
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中国の朝鮮族料理は不思議にも西域料理に似て香辛料と羊がとっても素敵。
上野と御徒町の間にある「故郷味」にて。
書かぬは人の書かぬなりけり、と己を責めつつなかなか書けなかった記事。
それというのも尊敬する大先生方と同席させていただいての食事だったからで。
その楽しさたるや。先生方の激烈なるパッションたるや。
巨人たちに囲まれた宴の気高さを書き尽くすことなど出来ようはずもなく、遅々として筆は進まず。
うん、諦めた。料理の話に終始しよう。
実にひと月も前の宴の記録でございます。
中国の朝鮮族料理に開眼しましたのは、100%土浦の蓮根先生のおかげ。
古くからの師匠であるロリっ子蓮根先生が
「昔旅した現地の味だよ♪」
とぴょんぴょん飛び跳ねながら大久保の料理屋に連れて行ってくださったのがきっかけです。
延辺朝鮮族自治州の朝鮮族料理を標榜するその料理にすっかり魅了されました。
中国の街角でウイグルの青年が焼く1本1~2元の新疆羊串と同じものが、朝鮮族料理に取り入れられてまさか日本で廉価で味わえるとは!干豆腐や香菜のサラダ類、果ては犬肉まで。
延辺料理の旨さにしびれました。
今宵蓮根先生にお連れいただいたのは御徒町と上野の間にある中華料理屋。
明確に延辺料理とは謳っていませんが、明らかに朝鮮族料理系統のお店です。
江古田のギャル先輩も勧請し、御徒町の夜が昼に変じたかのようなまばゆさ。
ロリっ子美少女とギャル系美女に囲まれてさすがの瑠璃子も色が褪せます。
「蓮根先生は相変わらずロリロリですね」
「ロ、ロリってゆ~な~」
突き出しも多品目で朝鮮風。
海鮮系の料理も充実、お腹も心もいっぱいの夜になりました。
ギャル先輩はすっかり日頃の委員会活動でお疲れ。
「先輩、すっかり痩せましたね。でも相変わらずすっごいスタイル!」
「チェロ並みのクビレって言え、みたいな☆」
毎月のように先生方をお招きして、気高い講話に耳を傾けたい瑠璃子でした。
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鳥貴族下高井戸店。全品280円なので会計の計算も簡単。
鳥貴族下高井戸店はありがたい飲み屋。飲み物も食べ物もすべて280円と格安。
ついつい軽く一杯とはならずヘベレケになってしまうきらいはあるけれど、なぜならそれは安いから。
大ジョッキで発泡酒の「淡麗」を3杯も飲めば、充分心地よすぎて千鳥足気分。
瑠璃子のオススメは、↑「肝のゴマ油焼き」と、↓ホルモンポン酢だわね!
野菜も食べたい方にはお代わり自由のキャベツがいいわね!
一度280円支払えば、何度でもお代わりできるキャベツ。
酸っぱい醤油系のタレが基本だけど、ごま油系の味付けもあるから試してみてね!
「キャベツ、ごま油で!」
「ご注文いただきやしたぁ、キャベツアブラでぇ!」
と店員さんの威勢が良すぎるのが好き嫌いの分かれるところだけど。
今日は特にステマ風味な記事になりました
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収穫のあったようななかったような旅でした。世田谷区と調布市と三鷹市を股にかけ、得たものはカメラ。
そのほかにも「アパートの箴言」とか得たものはあったような気がするが、未消化なのが瑠璃子クオリティ。
緑ヶ丘団地の水道塔に別れを告げ、そろそろ住処である東へ足を向けました。
竹林の先から日が斜めにさして、今日という日もそろそろ翳りが見えだしました。
よし、わかった。あの高い建物、あそこまでいき、そこで足をとめましょう。
世田谷を歩いていたつもりがいつしか調布に入っていたかと思えば、今は三鷹。
距離はさしたることもありませんが、市区境を経巡ったのだなあと多少は達成感を感じることが出来ました。
到着。しかし・・・てっきりどこぞの駅前かと思いきや、ここはどこだ?
甲州街道の道端。ですがこれだけの建物があるのならば、大きな駅が近いはず。
予想通り千歳烏山駅にたどり着きました。
瑠璃子の無駄な旅はこれにておしまい。
・・・ですが最後に一つ。↓京王線千歳烏山駅。急行停車駅。
↓小田急線梅ヶ丘駅。各駅しか止まらない(多分)。
・・・落差、あるなあ。
そう、この旅の最終点はここだったのだ、と確信した瑠璃子の大雁塔。
緑ヶ丘団地仙川アパート内を巡りながら、安いドラマ仕立てで人類の来し方行く末に思いをはせたりして。
仙川駅で旅を終えるのが寂しくなって、北上してみることにしました。
甲州街道を渡ると、途端に田舎道の印象。
とても成城からほんの数キロとは思えません。
高い天に走る葉脈のような木々の枝。囚われの姫の気持ちになって、「自由に空を飛びたい」なんて心で叫んでみる
しばらく進むと川に出ました。そして対岸にはアパート群と、そして・・・
真っ白な水道塔がすっくと空に向かうさまはたとえようもなく気高く思われました。
今日の一日、すっかり体に染み込んだ世田谷・調布数十万人の生活臭が、すうっと頭のてっぺんから雲散霧消するかのような解放感。今なら空と一つになれそう。
水道塔こそ人間の生活のための人工物の権化なのに。不思議ですね。
住む人の少なくなった緑ヶ丘団地仙川アパート。仙川駅前の喧噪とは打って変わり、シンとした静けさに満ちています。
団地内小さな数軒だけの商店街。
どの自転車も後ろの荷台を荷物篭に変えていました。子供用の座席をつけた自転車はありません。
ああ、かつて子供の声が響いたであろうアパート群。役割を終えたかのように静かに佇んでいます。
二列に並んだ建物の間を瑠璃子は歩いていきます。
「アパートよ、あなた方は寂しくはないのですか?」
「おお、若く美しい者よ。すべてのものは有限だ。無限でないからと言って寂しがる必要があろうか。我々はここに住む者たちに豊かさをもたらした。それが我々の役目だった。今我々は役目を終え、ようやく休むことができる。これから先の未来は君たちに託す。若く美しい者よ、時間もまた有限だ。焦らず、しかしまっすぐに進め!」
そんな問答を心にこねくり回しつつ、旅の終わりと真の旅の始まりを感じつつありました。
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武蔵野逍遥⑧ 旅の終わり
瑠璃子大納言ってだあれ?
瑠璃子大納言
JPN48の絶対的エース。
その高貴な生まれと高貴な顔立ちから、
「瑠璃子大納言」
と畏れ崇められているが、ひとたびその蕩けるような笑顔を見れば、誰もが母性本能を揺り動かされずにはおれない。…という設定。
誕生日:生まれるべくして生まれたその日
血液型:血液型に縛られない生き方という選択
地域:東京のあなたの心の中
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