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ラーメン大下高井戸店
ラーメン
野菜アブラ



…そうね、女って哀しいものね。
ええ…私にだって人には言えない過去の一つや二つあるわ…
何年経っても忘れられない夜だってある…

でも、今夜だけ…
今夜だけは「未来」って言葉を信じさせて。
あなたがいて私がいる。
一夜限りでもいい、「幸せ」の味に酔わせて。

…ごめんなさい。
あなた、困らせちゃったわね。
知ってたわ。
私は過去に生きる女。
あなたを利用して「未来」を信じようだなんて、悪いあがきね。
ごめんなさい、私が悪かったの。「青春」の甘い夢に縋ろうなんて虫のいい話。
本当に、ごめんなさい。
もうこれっきり。だから最後に一杯だけ乾杯してくださらない?
そして二度とあなたの前には姿を現さないわ。
私は過去に生きる女。
過ぎ去った幻影に囚われたバカな青春中毒。
いいのよ、慰めなんていらない。
私は過去に生きる。
それはとても寂しいことだけれど、疲れた女にとって、「過去」は時にとても優しいのよ。
じゃあ本当にこれでお別れ。
乾杯。


雨に濡れた下高井戸商店街の路上に、瑠璃子は倒れるようにして、出た。
さっきまでの低いジャズはもう、聞こえない。
あの人、私のことをいつまで覚えているかしら。
ふふ、バカね。
あの人は「現在」に生きる人…今頃はもう隣の若い女の子を甘く口説き始めているに違いないわ。

瑠璃子の脚がもつれた。
もう、私、若くない…
セミロングの髪が重かった。
よろめきながら瑠璃子は歩き出した。
行く宛てもないのに。
どこへ向かって?

…そう、過去という名の幻影へ向かって…。


てなわけで!!
酔うとやらかすシリーズ第五弾!!(適当あせる
最近食べてないな~懐かしいな~とラーメン大の前を彷徨いてみたら、懐かしいヒゲのアンちゃんが一人厨房で忙しく麺を湯がいていた。
昨年末の一時閉店以降、新入りさんの作るラーメンがどうにもおいしくなくて足が遠のいていたけど、今日は千載一遇一期一会、一日千秋のヒゲさんだ!(店長?)

不見転で入店。

久しぶりのラーメン大はかなり胃の腑にヘビーだったけど、
「また来てね」
と声掛けられてトキメキますた☆
やっぱヒゲ兄のラーメン大は旨い!!
仕込みから何から違うのかしらね?謎。

ところで二郎・二郎系には多摩系で入門した瑠璃子としては美味なんだけど、荻窪とか亀戸で入門した人の舌にはどうなのかしらね。
あといつもつい
「味濃いめ」
ではなく
「カラメ」
といいそうになるが、ラーメン大で「カラメ」って言ったら

このドシロートがむかっ

って睨まれるのかしらね。
試してみる勇気はまだない。