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…これは幽霊寺と恐れられる寺の住職から瑠璃子が直接聞いた話です…

「ハーゲンダッツは旨いって!!!いや、まぢで!!」
おわり


と、そんな噂を方々から聞いていたので、さぞかしおいしいのだろうと瑠璃子はいつも指をくわえてお店の冷蔵庫を見つめていたの。
けれど瑠璃子は経済観念が発展しているから、200円程もするようなアイスに手を出そうとなんてしたことがなかったの。
だいたい瑠璃子はアイスとかお酒とかチョコパイといった嗜好品には一切興味のない品行方正美少女だったの。
だからその日その時、西友のアイス売場で思わず涙ぐんでしまっていたのは、食べたくて泣いていたわけじゃ絶対ないの。

「どうしたんですかい姉貴」
瑠璃子はアイス売場の冷気にあてられたようにびくっとした。
「ゲル豚!」
瑠璃子の妹分にしてリアル妹のゲル豚中将だった。
びっくりして日本陸軍的に動揺した。
「ゲ、ゲル豚よ、きさまハーゲンダッツを食べたことはあるか!」
「げへへ、もちろんでさあ」
「おいしいであるか!」
「げへへ、もちろんでさあ」
「値段に見合った味であるか!」
「げへへ、もちろんでさあ」
「ゲル豚がいうと全部ウソに聞こえるね」
ゲル豚が怒った。
「あっしだって江戸っ子でぇ!ハーゲンダッツの一つや二つ食べたことぐれえありやさあ!
…へっへっへ…姉貴がイチコロになるハーゲンダッツの宣伝しちまおうかな♪
ねえ姉貴、ハーゲンダッツは新幹線で食べるアイス、あれに並ぶ味なんですぜ!」
「し、新幹線で食べるアイス…」

ああ!それは天界の食べ物。
選ばれた者だけが口にできる至高の食品。

みなさんはご存知ですか?
新幹線で販売されている(いた?)、あのカチンコチンに凍ったカップアイスを。
一度食べたら忘れられない奇跡の味。
二度目に食べる時、思わず購入した瞬間に付属スプーンを突き立てひとさじすくおうとするけれど、強固に冷やされていてプラスチックスプーンがあえなく折れるその身持ちの堅さ。

ハーゲンダッツが、そんな至福の味に互するとは!!!!!!

そんなわけで買っちゃいました、ハーゲンダッツ。
クリスピーサンドのグリーンティクラシックなる味。

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冷凍保存技術の恩恵を一身に受け、最中みたいな皮がパリパリでうまい!
けど・・・・・・う~ん、新幹線かぁ?

「ゲル豚、おい、ひとくち齧ってみろよ」
「ばりり…もぐもぐ…ふ~むむむむ……」

舶来品に抹茶味の奇跡を期待したのが馬鹿だったと結論しました。
ま、何年かのうちに、もっと西洋西洋したフレーバーをチョイスしてイートしてみますかね…