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大垣駅ビル3階
居酒屋「庄や」
上:ホタルイカの沖漬け
下:お通しのカズノコやら


ムーンライトながらの関西旅行④


さて、天下一品総本店で予定通りドロドロの身体になってしまったからには、奈良で心身清めるよりないではないか。

ああ、あをによし、奈良。
何度きてもここは別天地。
ヨコシマな鹿の跋扈する国。あまり美しくない大仏が美への執着を率先して捨ててみせる浄土。中宮寺の半跏思惟像がカラオケスピーカーの解説に薄く苦笑う法悦の都。

悪し様に語りたいわけではない、奈良のあのしみじみとした情緒と底知れぬ恐怖の魅力を語り尽くす術を持たぬまでである。
法隆寺の気高き伽藍が高い空に映える姿だけは終生忘れ得まい。

奈良。
ああ、奈良。
東夷に文明の曙光差し初めたこの地で、瑠璃子たちの旅は終わった。

帰りのムーンライトながらの時間が迫っている。
奈良から京都へ。京都から関ヶ原を越えて大垣へ。
日本の歴史を早送りにするように、奈良、京都、関ヶ原と引き返してみれば、天下分け目の古戦場は雪である。
「寒いわね」
「寒いわね」
そう呟いて、互いの労苦をいたわり合う。
昨晩東京を出てから、一度も身体を横たえていない。そしてまた今宵もながらに乗って、歴史400年の新都東京に帰る。

実際のところJRホテル「ながら」連泊がコタエル年齢となりました。
大垣でながら入線をまつ間、駅ビル三階庄やでしばし暖をとる。
ビールがうまい(旅の間中飲んでたけれどあせる)。
つまみが腹をじっくりと温める(ひっきりなしに食べ通しだったけどあせる)。

大垣駅ホームがあまりに寒いとお感じの向きには、庄やを是非お勧めします。ホームまでも1分の距離。

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ながら入線。

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行きとは違うきれいな車両が嬉しい。


関西を離れる時はいつも涙。
東京に戻るときはいつも失意。

かくして車上の人となる。

Farewell、奈良!!


おまけに続く