秒速で1億円稼ぐ条件
秒速で1億円稼ぐ条件
秒速で1億円稼ぐ条件


瑠璃子のこのブログには、「書感」という分野がございまして。
書評ではございません。そうではなく、読まずにその本に対して感想を開陳するという一種の洒落でございます。



その日瑠璃子は手っ取り早い稼ぎの方法を考えながら、小市民の仮面をつけて電車に乗っていた。
「そろそろこの町でも俺の美貌が噂を呼んでいるらしい・・・まずいな、遠からずサツがかぎつけるに違えねえ」
瑠璃子の生業は殺し屋だ。
鳥や魚や豚や羊を日夜喰らって生きている。 
そんな瑠璃子の目に一冊の本の広告が目に入った。
「『秒速で1億円稼ぐ条件』!?ば、バカな!秒速で1億円だと!?ってことは1分で60億、1時間で3600億、1日で86400億、1年で31536000億円になる!もはや単位も不明な領域だぜ!!」 
そのくせにその広告は、抜粋的紹介の中で、
「5分で70万」
「月1千万」
「年収1億円」
と、なぜかミクロの世界にスケールダウンしているのであった・・・
というより、5分で70万ならば月に605000万だし、月1千万ならば年に1億2千万ではないのか、といういい加減な矛盾を抱えているのであった。

「俺、更生しよう!」
大金に胡散臭さがつきものなのはとっくにわかっていたことさ。
そんなわけでこの本のおかげで、今の更生した温和な美少女瑠璃子が誕生したってわけなんです。

ごめんなさい、書き始めた途端この本の内容を想像するのがとっても面倒でどうでもいいことに改めて気づきましたww