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どこまでも続く天下の「私道」。
すでに線路は撤去され、住宅街の中に細長い空間だけが続いていました。

調布駅と布田駅の間にて。


 


調布方面を振り返ります。線路が敷かれていた部分だけ、汚れがつかなかったためか、白く線路の跡が残っています。
枕木や土管のようなものがうず高く積まれ、線路はすでにここにはありませんでした。
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ちなみに線路跡地内には立ち入りが出来ません。
線路跡の中から撮ったような写真は、生活道として確保されている横断路から撮影しています。
いざ横断路から線路跡を眺めると・・・なんだか驚きの溜息が出ます。
「よくもまあこれだけ細い道の上を、時速100キロの鉄の塊が疾駆していたものね・・・しかも100キロ同士がすれ違いもしてたんでしょう・・・?正気の沙汰じゃない・・・」
かつての日常が今や非日常です(尤もこの真下の地下では今でも100キロ同士がトンネルの中をすれ違っているわけですが
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しばらく行くと布田駅。こじんまりとした田舎っぽい駅舎から近代的なメタリック駅舎に変貌。
まだ未完成状態ですが、地下駅への入り口としてはすでに充分機能していました。
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ところで、ふと疑問。
住宅街の中に突然出現したこの土地、いったい持ち主は誰なのでしょう?
京王?東京都?国?
と思ったらこんな看板が線路跡の脇に立っていました。
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都市計画に基づいて東京都が土地を取得し、京王がその土地を借り受けた、ということかしら・・・?
せっかく答えがわかりそうなのに、カラッポ頭の瑠璃子には理解できず


「それにしても・・・」
足りない頭でいろいろと考えながら歩いていきます。
今後このような交通網の地下化や高架化はいよいよ全国的に増えていくに違いありません。 
線路がなくなったことで増える土地、しかしその土地はいったいどんな活用が出来るでしょうか。


今回のこの土地に話を限っても、どんな土地利用が計画されているのかわかりません。
京王不動産が細長いマンションでも建築するのでしょうか。
もし高層マンションでも建とうものなら、地域住民は「線路の方が良かった・・・。今じゃ日差しが一切当たらない・・・」なんて、マンション反対運動に身を投じなくてはならないかもしれません。

それとも緑道になるのでしょうか。その例は多いです。甲州街道に沿った元玉川上水の緑道や、笹塚から新宿までの京王線地上線跡の緑道等々。
個人的に緑道は好きです。しかし線路跡を緑道にするのは「活用方法を思いつくまでとりあえず木を植えておくか」 というその場しのぎの方策に思えてしまうのです。
駅の近くでは駐輪場にするという手もあるでしょう。しかし駅から遠い場所は?狭い公園や資材置き場?
そろそろこうした土地の上手い活用を見つけたいものですね。



さあ、線路跡はもう少し続いています。
頭の中でかつて地上を走り抜けていた電車の姿を思い起こします。
地上時代の調布駅を出た電車は布田駅まで一直線にたどった後、国領駅に入る直前で大きく左にカーブしていたはず。
「これがあのカーブね・・・」
かつて毎日数十万人が通ったカーブ、いまやひっそり閑。
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国領駅前ロータリーに出ました。
駅舎はすでになく、地下への入り口が小さく設けられているのみ。現在鋭意新駅舎工事中でした。
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ロータリーに面するこのブックオフには、地上駅時代に一度来たことがあったわと懐かしく思い出します。
町の様子はなにも変わらないというのに、町をここにもたらした電車だけが今目の前にない。
ちょっとおセンチな気分になりました。
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最後にもう1話だけ続きます。