博多は美食の宝庫。魚介も旨けりゃ鶏・豚も旨い!
もちろん素材だけじゃなくて調理も繊細且つ大胆で旨か~!
・・・でも、だからといって外国料理まで美味しいかどうかは未知数だわよね!
博多の刀削麺をチェック!
博多に行ってきました。
東京者の瑠璃子ですが、ここ数年はなんやかんやで年に1~2度博多にお邪魔しています。
水炊き、イカ刺し、焼き鳥、もつ鍋、ラーメン・・・。 ああ、博多の夜は心が躍ることばかり。
でも今回は刀削麺もしっかりと味わってきましたよ!
博多に行くにあたっては下調べを行い、刀削麺屋さんを3軒ほどメモ。
毎年博多駅や中洲近辺に宿をとることが多かったのですが、刀削麺屋はどちらかというと天神に集中。
そのため今回は宿も天神にとるほどの意気込みです。
初日の晩は西日本鉄道「天神」駅の隣駅、「薬院」駅が最寄りの「チャイナダイニング劉」へ!
天神エリアはそれほど訪れたことがなかったのでメモを見ながら進みます。
まずは西鉄「薬院」駅。
線路と直角に交わる太い道路「城南線」(?)を西に進みます。
しばらくすると三菱の車屋さんがあるので、そこを左折。
左折した先はおよそ飲食業とは縁のなさそうな寂しい通り・・・。
ですが、心配ご無用!
すぐに細い道を右に折れると、おお!そこには燦然と輝く「チャイナダイニング劉」の電飾看板が!
オシャレなバーみたいな店構えですが、店先には見慣れた三文字熟語。曰く「刀削麺」!
文字通りの看板メニューは「完熟トマトと卵のスープ麺」の様子。
ここで我々刀削麺研究会東京支部の人間としては、博多の刀削麺事情について「なるほど・・・」と最初の確信を抱かずにはおれないのであります。
つまり、博多もまた関西と同様に、「麻辣刀削麺文化圏では無い」!!
というよりは、「麻辣刀削麺」という名前のメニューが刀削麺の頂点に君臨しているのは東京だけなのではないかしら・・・と青春期的なアイデンティティ喪失の不安に襲われてしまいます。そもそも西安にも麻辣刀削麺はなかったというし・・・。卵の刀削麺は本場にありそうな予感がビンビンします。
ま、とにかくお店に入ってみましょう!
居心地のよさそうな小上り。そしてコンクリートのカウンターがつら~っと一本。
先客なし。カウンターに陣取りました。
青年と中年の間くらいのコックさんと、その奥さんでしょうか、にこやかなウエイトレスさん。
二人の中国人がにこやかに迎えてくれました。ああ、中国に戻ってきたみたいだわ・・・(その割にはお二人の愛想がいい)
さあ、何を食べましょう。いや、どの刀削麺を食べようかしら。
メニューを何度見返しても、やはりそこには「麻辣刀削麺」の文字はありません。
東京での麻辣刀削麺の大流行は、いったいどこに起源があるのでしょうねえ。
迷いに迷っても決めかねる有様。
日頃東京で麻辣刀削麺ばかり食べているもので、そのほかの刀削麺についての情報が完全に不足しています。
半ば仕方なしに外の看板にも謳われていた一品を注文しました。
「完熟トマトと卵のスープの刀削麺をください」
「はぁい♪」
カウンターの中の厨房で中華鍋にお湯がグラグラ沸いています。そこへ見慣れた小麦の塊を持っていくコックさん。おもむろに肩に小麦塊を構え、丁寧に鍋に削り入れていきます。赤いプラスチック柄の刀削麺専用刀のようです。プラスチック柄のものは見たことがありません。ほしい><
さあ、出てきました!
酸味と鶏ガラのいい香り!
まずはスープを一口。
「!!」
ああ、至福の味。
「刀削麺=辛い」「辛くない刀削麺=不味い」の東京的な固定観念が、刀で削られるように剥がれ落ちていきます。
サンラー湯の酢をトマトの絶妙な酸味に置き換え、辣も抑えたじんわりと心と体に沁みとおる味わいです。
トマトの酸味は酢よりもさわやかで、甘くて、とてつもなく美味しい。
麺をすすってみましょう。ほう。かなりつるつるとしています。調理の際に感じた「丁寧にゆっくり削っているわね」がそのまま素直に麺の造形となって表れていて、麺はとても均一的。その分、厚みや薄さのバラエティ感は薄れていますが、麺自体のモチモチとした食感を味わうには均一な麺の方が有利だと感じました。
いや~、感服。
麻辣にあらざれば刀削麺に非ず。そう思っていた時期もありました。
しかし美食の都・博多はまた一つ瑠璃子を成長させたようです。
付け合わせ(?)に羊の串と牛の串を1本ずつ注文。
特製ニンニク醤か15種のスパイス味かを選べますが、特に選ばなかったらスパイスで出てきました。
麻の味はあまり感じませんが、とっても辣で美味しい。
中国のスーパーで売っている「烤肉料」なる串焼きの味の素セットに肉薄した味ですから本場感は相当に強い。
堪能しました。
博多の飲食記、しばらく断続的に続けま~す。
↓おいしそうだったな・・・
珍しい刀削麺ですね。
私も以前の瑠璃子大納言さまと同様、刀削麺は麻辣をまず食してみなければわからない、といまだに初めてのお店では麻辣にしています。
しかし、このトマトと卵のスープが刀削麺にやさしく絡まって至福の味なのでしょうね〜〜。
八王子のお気に入りだった店では刀削麺を6、7種類全部制覇しました。焼き刀削麺もありました。今では珍しくないですね。
どれも美味しかったのを覚えています。
だからこそ怖くて他の店では麻辣刀削麺にしか手が出ないのです。冒険したくないのです・・・
また、幡ヶ谷に用事で行きますが刀削麺を食べるべきか悩んでいます・・・
あ、是非とも刀削麺研究会東京支部会員にして下さいm(_ _)m