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博多の刀削麺巡り第二弾!
天神ど真ん中の点心屋さん「上海モンナリーサ」でチャーシュー刀削麺。


 



いやはや。この町には驚きました。
これまでほとんど来たことのない天神。
知らなかった~、巨大都市。
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この大都会のただ中に刀削麺屋さん。
「上海モンナリーサ」。
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入口には紹興酒の甕がめり込んでおりオシャレな雰囲気です。
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店内も落ち着いた印象。
薬院の「チャイナダイニング劉」といい、どうやら福岡の刀削麺屋さんはオシャレスポットみたいだぞ~。
「上海モンナリーサ」という店名はオシャレを通り越してしまっている気がしますが・・・
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店頭にお得なランチセットの看板が出ていました。
「日替わり麺ランチ」780円。
チャーシュー刀削麺に麻婆豆腐がついています。
よし、これで行こう!
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料理が出てくるまで刀削麺研究会会員としての任務を果たします。
メニューを舐めるように眺めます。
「やはり・・・ここにも麻辣刀削麺はないか・・・」
どうなんでしょう、東京以外の刀削麺好きの方にとって麻辣刀削麺という名前は、全然馴染みがないレベルなのでしょうか。
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 そうこうするうちにお料理到着。
まずはチャーシュー刀削麺を味わってみましょう。
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う~む、醤油ラーメンといったスープの味わい。パンチには欠けますが、子供でも食べられる穏やかな味。
麺は「チャイナダイニング劉」と同様に実に丁寧に削られた均質な出来。
小麦粉の塊の角を削って作ったような、三角形の断面です。
東京で食べる麺よりも幅が狭く厚みがある。うどんに近い見た目と歯ごたえ。
どうやら福岡の刀削麺の秘密にまた一歩近づいたようです、「この町の刀削麺は実に丁寧に削られる」。
それが麺の均一化に寄与してはいますが、味のバラエティは乏しくなってしまう。難しい天秤です。


辛い刀削麺に慣れた東京者の舌には刺激が足りなかったので、ラー油とマー油をかけてみました。
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左の赤いのがラー油。極々普通のラー油です。
右の黒いのがマー油。
「!?」
花椒で作ったラー油とも言うべき、「麻」味の強烈な調味油。
マー油をかけたら一挙に中国の地元の食堂の味わいと化しました。
「何かに似ている・・・」
そうだ、中国の街ならどこにでもある西域系の「蘭州拉面」にそっくりです。

残念ながら瑠璃子は蘭州拉面がちょいと苦手。それでも本場蘭州拉面の細麺と違って、コシのある刀削麺ならばそれなりに美味しく食べることができました。

そうそう、麻婆豆腐は豆鼓の味とカレーの風味が効いた独特のものでした。やっぱり中華とインド料理って親戚ですよね。



さて。今回こうして福岡の刀削麺事情を視察してきたわけですが、やっぱり気になるのは東京とそれ以外の地域では、同じ刀削麺といっても味付けがまったく違うこと。
以前神戸の中華街で刀削麺を食べたときから気になり続けている「麻辣刀削麺の起源とは?」がいよいよ本格的に議論されるべき時期にやってきていると感じずにはおれません。人類史上稀にみる難問と言えましょう。

以上、福岡から瑠璃子がお送りしました。スタジオにお返ししま~す!
※福岡の刀削麺以外の美食の記事はまだ何回か続けます


上海モンナリーサ
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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