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仙台でのお話。
仙台駅でぱぱぱぱーっとお昼ご飯をすませることに。
牛たんを食べるべしとの天啓を得たのですが、新幹線改札脇・牛タン通りの有名店は軒並み大行列。
「こっちは神に喰えって言われてるのに」 
と地団太踏んでも始まりません。 
さあ、どうする?
「郷土料理みやぎ乃」にて仙台膳。




 


だってほら。アレでしょう?
仙台が牛タンで有名になったのなんてここ最近のことでしょう?
それに仙台の牛タン、東北産牛肉じゃなくて米国や豪州産なんでしょう?
ね、だから君たち、牛タンなんてよして、お姉さんにその席を譲りなさい。

・・・といってみたところで退くようなのんきな人間はいない仙台駅新幹線口脇の牛タン通り。 

地元の方か、旅行者か、どの牛タン専門店も満席。目の色を変えて牛タンにかぶりついています。
・・・まあ、それだけの美味しさはありますよね~。
時間がない瑠璃子は泣く泣く別のお店探しの旅へ。

仙台駅に隣接するショッピングセンターS-PALの地下にレストラン街があった筈と思い出し、赴いてみました。
ごく普通のデパートのレストラン街といった感じ。
時計をちらちらと見ながら、その中の「郷土料理 みやぎ乃」に入ることにしました。
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メニューを見ると県内各地の名物を集めて提供しているお店みたい。
過度の期待は出来ない代わりに、いろんな味が楽しめそう。

「牛たん」と「鮭はらこめし」と「う~めん」が楽しめる仙台膳というのを頼んでみました。
鮭はらこめしとう~めんは初体験です(メニューの表記が「う~めん」になっていました)。


まずはこちらがご存じ牛タン。
専門店のように網の上で焼いた出来たてというわけではありませんが、うん、まあ牛タンの味。
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ここからが未知との遭遇。
「海藻う~めん」。う~めんとは白石市の名物なのだそうで、太いそうめんといった感じ。
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 トマト、レタス、メカブ等が一緒に盛り付けられた冷やし麺。
タレは酢醤油的な冷やし中華の味。メカブが口の中でヌルヌルしたりプチプチ弾けたりが面白いですが、麺自体の独特の魅力はよくわかりませんでした・・・。


そして最後が「鮭はらこめし」。亘理町の名物みたい。
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 名物というかどこででも食べられそうな感じだけどな・・・と思うより先に「これが不味かろうはずがないわ!!!」とお腹の底から雄叫びを上げたい豪華さではありませんか。

鮭の煮汁で炊いた鮭味ご飯の上に、鮭の身のほぐしとイクラ、それにウニまでもが載っています。
「どこででも食べられそうと思ったけれど、案外どこででも食べられるわけではない味だわ」
瓶詰のほぐし鮭をご飯に載せて食べるのと原理は同じですが、ご飯にも味がついているので家庭で食べるよりずっと濃厚です。イクラも父母を助けて良い仕事をしています(う~ん、ちょっと残酷なことを書いたわ)。
ウニが親子水入らずをぶち壊しているのですが、
「じゃあ、ウニ無しでお持ちしましょうか?」
「バババカをいうんじゃないわよ!!」
もちろんそんなのお断りです。やっぱりウニは魚介界のスター。


総じて「それなり」の味でしたが、店員のおばちゃんたちはにこやかだし、静かな落ち着いた店内だし、いろんな味が楽しめて、これはこれで満足の昼食でした。
「だから君たち。君たちは鮭はらこめしを食べに行って、牛タン屋の席はお姉さんに譲りなさい」
という冗談でこの記事を終えようと思いましたが、う~ん、牛タンに固執しないならば「みやぎ乃」で静かにはらこめし、という日があっても良いかあと思わなくもない(がたまにはやはり専門店で牛タンが食べたい)、というのが総評ですかね~。




みやぎ乃
昼総合点★★☆☆☆ 2.7

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