bb (5)

バッハの作品に「目覚めよと呼ぶ声あり」というカンタータがあります。
瑠璃子は呼ばれてしまったようです、麻婆豆腐に。

陳麻婆豆腐 新宿野村ビル店にて、ランチセット1000円。


 



先日桜上水の中華屋さんで数年ぶりに麻婆豆腐を食べました。
どちらかというと消去法的な選択だったのですが、
「・・・んまいっ!!」
特に麻婆豆腐が有名なお店だったわけではありません。
麻婆豆腐という料理自体の持っていたポテンシャルなエナジーがビビッドに瑠璃子のハートをアタックしたということだったのでしょう。
それ以来麻婆豆腐を食べたがる女になってしまいました
 

近所に美味しい麻婆豆腐屋さんはないかしら。 
「いいお店がなければ自分で作ればいいじゃない」と瑠璃子の心の中のマリーアントワネットがそそのかしてきますが、
「いいえ、マリー、瑠璃子は本職の作る本気の麻婆が食べてみたいの!」
新宿の野村ビル地下に「陳麻婆豆腐」という本気のお店があったので立ち寄ってみました。


我こそは本家本元でございという威圧感あるお店の外壁。
bb (1)
このおばさまこそが初めて麻婆豆腐を作った劉さんであります。
「陳麻婆豆腐」はその直系のお店だということで本気の上にも本気のお店。 
ちなみに劉さんの旦那さんが陳さんだったから、「陳麻婆豆腐」という名前になっているみたい。


こちらがお店の入口です。オフィスビルの地下のグルメ街の一店ですが、雰囲気は醸し出していますね。
bb (2)
 

昼食を求めて入店するサラリーパーソンで店内は一杯です。
狭いカウンター席の隅にようやく席を得て、当然注文は「麻婆豆腐セットください!」


まずは卵スープとザーサイ、それから冷たいウーロン茶がやってきました。 
bb (3)
お茶は暖かいウーロンやジャスミン、プーアルも選べます。


待つことしばし。来ました、赤い食べ物が。
じゃじゃん!
bb (4)
ごはんの上のペッパーミルは花椒。
さあ、いただきます!


「ああ・・・!デリシャス!」
麻にして辣。ひき肉の旨みがその一皿にいきわたっています。
豆腐はまるでババロアのようにとろりとして、瑠璃子の舌の味蕾を焦らすように口中で溶けていきます。
「マリー、これにはフランス王妃も感服せざるを得ないに違いないわ!」


でも、ちょっと辛味が足りない・・・。
本家本元ということでどれだけ凶悪なスパイシー&ホットが登場するかと思いきや、どうも麻も辣も抑えめになっているように思われます。
もちろんさすがの本職の作品なのですから、麻と辣の釣合は見事なのですが、麻辣ともにもうちょっと激烈に弾けちゃってもいいんじゃないの?とそんなことを思ってしまった瑠璃子です。

「そうだ☆こんな時こそペッパーミル☆」
bb (6)
辣の追加は手立てがありませんが、麻ならばここぞとばかりに挽き掛けてしまえばよいだけ。
ゴリゴリと安達ヶ原の鬼婆のようになって花椒を振りかける美少女は都会の夏の怪談話。
さぞかし凄惨な美の一幕でありましたことでしょう。


いやあ満足。麻婆豆腐を意識的に食べてきた積み重ねを持たない瑠璃子にとっては、このお店が今後の一応の基準です。日本の東京に住むものとしてはまずますのスタートを切ることが出来たのではないでしょうか。

汗を流した後にみた新宿は、何だか少しだけさわやかな気がしました。
bb (7)






陳麻婆豆腐 新宿野村ビル店
昼総合点★★★☆☆ 3.0

関連ランキング:四川料理 | 西新宿駅新宿西口駅都庁前駅