
広島の刀削麺巡り!
名前からして歓楽街以外ではあり得ない広島の繁華街「新天地」。
そんなネオン街真っ只中の「老四川 新天地店」で刀削麺を食べてきたんじゃ!
美味しかったんじゃ!!
広島に来ながらお好み焼きを食べずに刀削麺ばかり漁るのはいかがなものか。
「いいえ!『広島とはお好み焼きのことである』という帝国主義的言動は断固粉砕すべきだわ!」
事前学習で目星をつけていた「老四川 新天地店」へ。
「老四川」は広島市内に数店舗展開する中国人経営の四川料理屋さんみたい。
その新天地店の立地がスゴかった


「お好み村」ビルの1階





「お好み村」とは広島風お好み焼き発祥の地にして、広島風お好み焼きの一大フードテーマパーク。
つまりは広島風お好み焼きの聖地です。
そのテーマパークビルの1階が「老四川 新天地店」(テーマパークは2階から上)。
う~ん、この挑戦する姿勢。老四川こそ広島の不屈の精神の体現者じゃあ!
さあ、お好み焼きならぬ刀削麺にこの身をささげるとしましょう。

店内はこじんまり。中国のお姉さん方が定食をつまんでいます。
ランチメニューを拝見。
刀削麺が「刀削ラーメン」と表記されています。独特。

刀削ラーメン・・・。ちょっと笑っちゃう名前ですがよく考えてみてください。
老四川がこの地で刀削麺を始めた時、日本人はまだ誰もその食べ物を知らなかったのだったとしたら。
刀削麺を日本に根付かせるために少しでも分かりやすく「刀削ラーメン」という名称を考え出したのだったとしたら。
・・・こんなに誇り高い名前もありますまいのぉ!
残念ながら麻辣系はこのお店にもなし。
「刀削タンタン麺を食べさしてつかぁさい!」
麺を穿り出してみると、なんと、珍しく東京的な乱切り麺!
山陽・九州は丁寧な均一麺文化圏かと思っていましたが良い意味で裏切られました。

ラーメンどんぶりで食べる刀削麺は初めて。汁無し系の担担です。
パクリ。
「・・・!!う、旨い!!」
「鄙には稀な」なんていうとハジキでバラされかねませんが、ここでこれほど絶妙な刀削麺に出会えるとは思っていませんでした!
激烈なニンニクの辛味!花椒の痺れ!
しっかりとした胡麻の土台。
厳選されたネギとピーナッツのトッピングが香り高く、もやしと青梗菜も完璧なシャキシャキ食感です。
ああ、飲み干すようにもっとこれを喉に通したい!
量がこれまで食べてきたどの刀削麺屋さんよりも少ないのが悔しい!
ちょろっとラー油を載せてみましたらいよいよお箸が止まりません。
ほんの少しだけ「広島風お好み焼きも食べたかったな」と思っていた浮気心が吹っ飛ぶヒットでした。

いや~、これは新時代が始まりましたよ、広島。
いつまでも薄焼き卵で巻いた焼きそばを名物だなんて言っていてはいけません。
おおっ!これは私めの大好きな乱切り風麺ではありませぬか!!!
以前も申しましたが、私はラーメン同様汁の無い麺はあまり食さないのです。
しかし、この画像を見るや汁なし坦々刀削麺を食べたくなりました。
麺に餡を絡ませて食べるのを想像しただけでもよだれが出ます♪
(幡ヶ谷の刀削麺はコンプリートするべく一品一品食べにいっています)