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2013年11月24日(日)。
新宿から東京競馬場へ向かうジャパンカップ観戦の人波に逆らって、四谷の紀尾井ホールへ。

久しぶりのこのホール。
オーケストラ・ニッポニカの第24回演奏会に行ってきました。


 



すっきりと綺麗に晴れ上がった日曜日。
四ツ谷駅から紀尾井ホールへ上智大学の外壁を舐めるように辿っていきます。
外国人学生の編入試験があったらしく、中国語やスペイン語がそこここで聞かれました。
車道から一段高くなった歩道は森の中の小道の趣き。すっかり初冬です。
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先日特別開放で入場した赤坂迎賓館の鎧型の屋根飾りが、葉の落ちた木の間に見えました。
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澄み切った天が哀しいほどに高い。
実に競馬日和ですねえ。こんな日に、煌めく芝生を前にして、数十万人と一緒に蹄の轟きに興奮してしまった日には、以後JRAの敬虔な信者になってしまいかねません。
クワバラクワバラ。


紀尾井ホール到着。客の入りは2/3といったところでしょうか。
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瑠璃子の目当ては何といっても橋本國彦の「笛吹き女」。
オーケストラ・ニッポニカが演奏会で取り上げるのは3度目とのこと。
2度目と、今回の3度目の2回を瑠璃子は聴いたことになります。


「笛吹き女」は戦前のソプラノ歌手・荻野綾子さんが橋本國彦に作曲を委嘱し、初演した作品。
今回の演奏会自体が、荻野綾子さんの委嘱作やレパートリーで構成するというものでした。
トリのショーソンの交響曲は違いますが。
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近衛秀麿編曲の「フランス17世紀歌謡集」がとても耳障りよく美しい小品でした。
ショーソンはちょっとよくわかったようなわからないような。
「笛吹き女」、前回の記憶がよみがえりました。
大好きという感じとは違うのですが、ものすごく気になる人です。
日本版ショスタコーヴィチ、みたいな?^^;


それにしてもフランス音楽にあまり縁のなかった瑠璃子が、先月のプーランク演奏会、今回のショーソン演奏会と、フランスづいています。

来月は何を聞きに行こうかしら。
これだけフランスの波が来ているのだから、第九のドイツ色に堕落せず、フォーレのレクイエムあたりで魂を浄化しようかしら。