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東京駅10番線歩廊、ながら入線中。


ムーンライトながらの関西旅行①


ああ、だから今夜だけは君を抱いていたい…
そんな歌がチューリップにありましたね。
と唐突な伏線はともかく。


しばらく前。
正月早々の話。

「今晩どっかいこうぜ、ながらに乗って」
と鷺宮神社の双子のツインテール(が好き過ぎて自分を鷺宮神社の双子のツインテールだと思っているヒト)に誘われたので、
「それはいい考えかもしれないわね」
と瑠璃子は答える。
胸の中ではすでにもう、

「ああ、ながら…今夜だけは君に乗っていたい」

とメロディーが流れている(なんてずさんな伏線回収あせる

そんなわけで正月すぐの東京駅に深夜11時半集合。
ムーンライトながらは、青春18切符使用者なら「俺の青春はながらとあった」といってはばからない列車だ。
深夜東京を出発し、早朝岐阜県大垣に至る。そこから上手く乗り換えれば、京都奈良への早朝到着はもちろん、まるまる24時間乗り継ぎ&乗車を繰り返せば博多にだって行けてしまう。
この列車、かつては今の数倍安く使いやすかったけど、瑠璃子が嫌ってやまないJR東日本の策謀によって(愛するJR東海の策謀かもしれないが)、非常に使いづらくなってしまった。
つまり指定席券がないと乗れなくなってしまったのであり、小田原からのデッキ乗車を常としていた瑠璃子には「もう乗らないでね」宣告に等しい。
でも、全国の同じ悩みを抱えてるみなさん、もう安心です!
「鉄ヲタが暗躍してっから、ながらの指定席が全然とれねぇんだよむかっまぢ許せねぇむかっ」とお悩みのあなたにマル得情報をプレゼント!
ながらは「とりあえず指定席を予約しとく」人が多いので、出発が近づいてくると案外キャンセルが多いのです。駅にある指定席券特急券自動販売機で時たま問い合わせすると、当日ならば高確率で指定席券がとれちゃいます。おためしあれ。

さて、そんなわけでながらに乗車。暖房過多でひたすら暑い。
嫌々運行しているのが見え見えの古い車両で乗り心地は悪い。
ながらは夜中でも車内灯煌々たるアンチ節電の急進派だから、アイマスクがあると便利。
ついでに瑠璃子の場合気管保護のマスク完備。耳栓と空気枕まで持ち込んで、顔面方面完全装備で出発進行!!
日付変更駅の小田原までは通常の乗車券を車掌さんから買い、翌日分の青春18切符に検印を入れてもらう。
さて、どこへ行きましょうかね?

続く