西安刀削麺酒坊
体内にドメスティックなヴァイオレンスをもたらす火鍋。
期間限定でお得な2980円コース(一人当たり・飲み放題付)で激しく燃えさかった(唇や胃が)。
最近過去の後追い記事ばかりなのだけれど。
瑠璃子が敬愛してやまない美食の四天王・西安刀削麺酒坊で火鍋を食べた。
これが容赦なく美味しく、かつまた痛かった(身体的に)。
食べるに至った経緯なんぞは「美味しそうだったから」に尽きるのだから、今日ばかりは贅言を止して、ただ画像の残虐な赤にすべてをゆだねよう。
ああ、なんと言う気高き赤!
それはまるで凶暴な血潮の奔流。
挑む者を興奮の渦に叩き込むカーニヴァルのファンファーレ。
「こ、これを…欲望のままに貪り尽くしたら…ちょっと無事ではすまないわね…」
瑠璃子の中の被虐心が炎を上げる。
この赤に惨い仕打ちを受けたい…
体内をくまなく蹂躙されたい…
三島由紀夫が『薔薇刑』ならば、瑠璃子は「唐辛子刑」と「花椒刑」。
誰しもが持つであろう「愛しつくした報いを受けてこの身が滅ぼうとも厭いはしない糸魚川」の決意で猛然と火鍋に襲い掛かった。
ちなみに火鍋の注文は二人から。
今宵のお相手は、おなじみ「浅草橋の友人」。
赤い唐辛子&花椒スープと、おそらくは鳥のだしと思われる白湯と、2種類を食べ比べられる鍋構造だけど、ここはどうしたって共産主義的にならざるを得ない。
おお赤よ!赤よ!赤よ!!
「ぎゃー!!」
「し、痺れるー!!」
お店の入口には「薬膳」の証として各種香辛料がディスプレイされているけれど、薬膳で身体が良くなる前に唐辛子と山椒で焼け爛れそう。
いや、しかし、これは本当に美味しい。
肉や魚介や野菜を、
「しゃぶしゃぶ~」
とスープにくぐらせ、特製のゴマダレに付けて食べるのだが、辛味といいゴマの香りといい、ちょっとこれはもう、
「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ」
と山口百恵的に臣下の礼をとらざるを得ない美食の須弥山。
辛くて痛いけれど、それも含めて唯一無二の火鍋の芸。
堪能しつくして、ああ、もう、ああ。
火鍋登場までのつまみと箸休めとで、豚の胃の和え物と回鍋肉を頼んだ。
豚胃の辛味ソース和え
半額の一品、ホイコーロー
結局いつものように紹興酒の瓶が浅草橋に摩天楼を築きましたとさ。
刀削麺の他にも今後は究極の火鍋も追い求めることにしました。
瑠璃子の体内、真っ赤になっているんじゃなかろか。
上:ジャガイモと人参の細切りサラダ
下:お店の外観
瑠璃子が刀削麺に開眼し得たのは、地上にこの店が存在したからだ。
天下一刀削麺武道会を開いたら、もちろん破竹の百連覇だってするに違いない。繁盛っぷりを見れば明らかです。
浅草橋の友人に連れられて二度目の訪問。
友人は地の利を生かして朝な夕なと足繁く通っているらしく、
「あらぁ、だんさん、いらっしゃい」
「やあ、しばらく」
「しばらくたぁご挨拶。昼にもいらしったじゃないか。にくいお方」
「にくいかい」
「好きすぎていっそにくいねぇ」
通いすぎのキライがあります(会話はイメージです)。
今日は酒は控えようと堅く約束したのに、いつの間にやら卓上は紹興酒の瓶が摩天楼。
羊のクミン炒め(↓)や茄子の花椒揚げと、おなじみのつまみが高層建築化を煽るのであります。
初めて食べるジャガイモと人参の細切りサラダもシャキシャキ感がすこぶる良好。まるで生かと見紛うジャガイモは普段毒を恐れて食べ慣れない姿だけれど、軽く湯通しでもしてあるのか、きわめて味わい深くて美味。
で、仕上げはやっぱり刀削麺よね(ただし酔漢に写真を期待するのは野暮だ)。
麻辣刀削麺とユーポー刀削麺(またはユーボー?油披と書くらしい)を頼んで分け合うことに。
麻辣刀削麺は相変わらず絶好調。唇が痺れてぶるぶる歓喜に震え出しそうだ。
そしてユーポー刀削麺が、実によかった。
茹で上げた麺にラー油のようなタレと刻みニンニクをしこたまぶちまけて、キャベツのざく切りが散らしてある。
「よくかき混ぜて食べて下さい」
導かれるままに攪拌し、勢い良くすすり上げる。
はっはっは
欣喜雀躍キンキキッズ。
平静ではいられないHey! Say! JUMP。
感動の嵐。
今こそ礼讃の時よTOKIO。
ジャニーさんも「ユー食べちゃいナヨ☆」とオススメすること間違いない。
ニンニクヲ一番美味シク食ベル方法ハラーメン二郎ノニンニクアブラカラメニ決マッテイルヨネなる封建的な御仁には、鼻からユーポーをねじり込んで再教育し申し上げたいものだ。
かくして瑠璃子の刀削麺レパートリーは、オセロの名人芸のように一挙に版図を広げました。
みなさん、ユーポー君と仲良くしてやってください。
西安刀削麺酒坊の極め付旨い麻辣刀削麺
毎週平日5日間、浅草橋のとある会社にコソコソ内偵に行って、毎月一度隙を見計らっては数十万ごっそり奪ってくる友人がいるの。世も末よね
先日その友人が興奮して語ることには、
「浅草橋で~素晴らしい刀削麺に出会った~」
思い出すだけで感動のあまり目がウルルンしてくるという。
え~
本当にそんなにおいしいの~?
だいたい瑠璃子は中国で食べる麺にはことごとく裏切られ続けてきたの。
瑠璃子のコはコシのコ、というほどに弾力を愛するアタシ。お湯に浮かべた手拭いみたいに柔らかな中国麺。
「もしおいしくなかったら給料の八割は瑠璃子が接収するからさう思へ」
てなわけで行ってみた。
結論を申し上げる。
うめ~~~~
越乃寒梅も真っ青なコシに乾杯。給料せしめられなくて瑠璃子完敗。
浅草橋から秋葉原方面へ少し進んだガード脇の雑居ビル一階。入り口が奥まっており、お店自体もこじんまりとした佇まいだ。
店員はコケティッシュな中華娘一人。なかなか日本語が上手で、Mな酔客のいじり方まで心得ている。茶目っ気ある笑顔に胸キュン。
厨房ではおばちゃんが孤軍奮闘しており、聞けば二人は母子とのこと。
紹興酒をボトル3本も空けるうちに他のお客さんも居なくなってしまった。母も厨房から出てきて、即席で西安方言教室開講
「謝謝ニー」は普通話だとxie4 xie0 ni3だ。
しかし西安だと全部第四声で発音するらしい。少なくとも瑠璃子のダメな耳にはそう聞こえた。
へぇ~
なんていうか、驚き。
漢字の音が地方によって違うのは知っている。そもそも日本人が中国語を学ぶということは、見知った漢字の別の音を学ぶところから始まるわけだからそのことはすぐに腑に落ちる。でも声調に関しては「声調が違えば中国では通じない」と脅かされてきたから、声調までも地方地方で千差万別と知るとなんだか虚脱感に近い気持ち。
たしかに四声以外にも五声や八声やいろんな方言があるわけだから当たり前といえば当たり前なんだけど。
面白い話と美味しい肴で酒がどんどんすすんじゃって、あんな品やこんな品を心行くまで堪能しました。
ああ、中華の夢は東京砂漠を駆け巡る。
メニュー外の一品(らしい)、羊のあばら。クミンたっぷりで美味極まりない。
こちらも羊。一切れずつ細かく切った羊肉がツマヨウジに刺さっている。こちらもクミンのカーニバル。皇庭餃子房でもツマヨウジ刺し肉を食べた記憶が。中華お得意の調理法か。
豚胃の冷製。つまみにたんまりと出してもらった。これもまたしみじみ「んまいっ!」。けれど酔っ払いすぎて記憶があやふやなのはヒ・ミ・ツ
ナスの天婦羅with花椒ダレ。ため息のほかに何が出るというのか…皇庭餃子房でもやはり花椒天婦羅が食物連鎖の頂点に立っていたことを思い出しますわね(意味違うかな)。本当に美味しい一品。
瑠璃子大納言ってだあれ?
瑠璃子大納言
JPN48の絶対的エース。
その高貴な生まれと高貴な顔立ちから、
「瑠璃子大納言」
と畏れ崇められているが、ひとたびその蕩けるような笑顔を見れば、誰もが母性本能を揺り動かされずにはおれない。…という設定。
誕生日:生まれるべくして生まれたその日
血液型:血液型に縛られない生き方という選択
地域:東京のあなたの心の中
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